名セリフからの考察

“私の愛情は私の舌より重いのだもの。
申し上げる事は何も。
（コーディーリア）”

出典：http://ameblo.jp/hirutsu/entry-107392691

コーディーリアは正直さから本当のことを言ってリア王の怒りを買ってしまう。

“愛は冷却し、友情は地に墜ち、兄弟は離反する。町に暴動あり、田舎に不和あり、宮廷には謀叛、そして親子の道は廃れて信無し。…良き時代は既に去ったらしい。企み、不実、裏切り、その他、思附く限りのあさましき悪業が吾等を駆立て、休む間もなく墓場へ追込もうとする
（グロスター）”

出典：http://h.hatena.ne.jp/matsuiism/22587698

悲惨な状況を嘆くグロスター。異常事態に陥っていることをよく表している。

“人間、どん底まで落ちてしまえば、つまり、運の女神にも見放され、この世の最低の境涯に身を置けば、常に、在るのは希望だけ、不安の種は何も無い。人生の悲哀は天辺からの転落にある。どん底を極めれば笑いに還るほかは無い。
（エドガー）”

出典：http://ameblo.jp/hirutsu/entry-107392691

人生のどん底を経験した人間からの言葉は重い。

“人は皆、泣きながらこの世にやって来たのだ、そうであろうが、人が始めてこの世の大気に触れる時、皆、必ず泣き喚く。…生れ落ちるや、誰も大声挙げて泣叫ぶ、阿呆ばかりの大きな舞台に突出されたのが悲しゅうてな
（リア王）”

出典：http://h.hatena.ne.jp/matsuiism/22587698

悲しみに暮れれるリア王の表現は心に響く。