主人公が言葉や行き方に葛藤を覚えながら進む姿には大きな共感を感じる!
さようなら、オレンジ/岩城けい
さようなら、オレンジへの絶賛コメント
“面白かったです。私も英語が話せなくて、今まで何度も恥ずかしかったり、困ったりする経験を何度もしてきていますし、もし海外に長期で暮らすことになったら・・・と想像すると、サリマは自分だし、全く人ごととは思えないお話でした。
外見による差別ももちろん、言葉についての差別、これが大きいっていうのも解ります。
アフリカンや東洋人でもペラペラに、そこの土地の言葉や、英語などが話せると、全然違ってきますよね・・。
サリマ、ハリネズミ、この2人が主要人物ですが、周りを彩る人達、オリーブとか、同じ集合住宅に住む文盲のトラッキーなど、それぞれキャラが立っており、すべてのお話に無駄がなく、良く繋がっていました。
2,3時間で一気読みするほど、引き込まれて読ませてもらいました。”
+7日前
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「さようなら、オレンジ」とは
2013年に発刊された岩城けいのデビュー小説。
第29回太宰治賞を受賞、第150回芥川龍之介賞の候補作、2014年第8回大江健三郎賞受賞、第27回三島由紀夫賞候補。
あらすじ
異郷の地、豪州で生きる人々が、不慣れな言葉と格闘し、一歩一歩居場所を広げながら、前進していく姿が描かれる。内容も読ませるが、巧みな構成には目をみはる。「サリマ」を主人公とした「物語」と「私」が恩師に宛てた「手紙」とが、小説内に交互に現れる。
出典:http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3195
オーストラリアに長く暮らす著者だからこそ書けた小説です。
ページ数も多くなく引き込まれるストーリーということで、一気に読みきってしまうこと間違いなしです。
ぜひ読んでみてください。
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