雨ニモマケズ風ニモマケズ・・・あまりにも有名な詩に隠された実在したモデルとは?

雨ニモマケズ/宮沢賢治

雨ニモマケズへの絶賛コメント

“賢治は「雨ニモマケズ」で、「ホメラレモセズ/クニモセレズ」、そういった存在に成りたいと希求する心を詠みました。現実世界は詩人にとっては住みにくく、しかし、それでもなお、無垢な心に美を感じ、それを求めてしまう詩的な心を感じました。”

引用元:http://www5b.biglobe.ne.jp/~michimar/hon

+7日前

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“質素に暮らして、周りのために生きて、でも褒められなくてもかまわない、
そんな自分の理想を語った詩。
確かにこんな風に...続きを読む生きられるなら、それは素晴らしいに違いない。聖人だ。”

引用元:http://blog.livedoor.jp/blueskytheory/ar

+7日前

“学生の頃、この詩を授業で読んだとき「こうあるべき」といった生活規範を教えられている気がして聞き流していました。
今、読...続きを読むんでみると、日ごろ仕事や生活をする上で自分の「我」をどれだけ優先していたのだろう…周りの事をどれだけ考えて行動してきただろうと反省させられました。いい大人のつもりでしたがまだまだ若造だなと襟を正す気持ちにさせてくれました。”

引用元:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/

+7日前

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実在のモデルがいるって知ってました?

実は宮沢賢治が書いたこのあまりにも有名な詩『雨ニモマケズ』は実在の人物をモデルに書かれたものであるということは意外にもあまり知られていません。
モデルになったその人とは・・・

出典:http://stat.ameba.jp/user_images/2016012

齋藤宗次郎
宮沢賢治の親しい友人です。

齋藤宗次郎ってどんな人?

斉藤宗次郎は、岩手県の花巻というところで1887年に生まれました。大人になった彼は、小学校の教師になります。教師としての日々を送っていたある時、内村鑑三という有名なクリスチャンの影響を受け聖書を読み始め、熱心なクリスチャンとなります。クリスチャンとなったことをきっかけに彼の人生は大きく変わりました。

クリスチャンに対する壮絶な迫害

出典:http://pds.exblog.jp/pds/1/201305/12/03/

およそ100年前、キリスト教徒は国賊扱いされてました。彼はキリスト教徒となった時から壮絶な迫害を受け始めたのです。
親には勘当され、見ず知らずの人に石を投げられたり、家を壊され、やがて教師という職まで失います。

壮絶な迫害に対して無償の愛で答える

出典:http://assets.merriam-webster.com/mw/ima

宗次郎は町の人々から壮絶な迫害を受けたにも関わらず、子供に会うと飴玉を与え、仕事の合間には病気の人の看病をして励まし、そして祈り続けました。雪が降った朝には小学校への道を雪かきして道を作りました。そうです、彼は雨の日も雪の日も人々のために無償で働き続けたのです。

そして町を離れる日に訪れた奇跡

出典:http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/8

1926年、彼は師として仰いでいた内村鑑三に招かれて町を去る日が訪れます。
町を離れる朝、誰も見送りには来てくれないだろうと思い駅に出向くと、町長から、学校の教師、生徒、町の有力者、一般の人々が集まり、駅は宗次郎を慕う人々で溢れかえり身動きがとれないほどの騒ぎとなったのです。その中の一人が、友人であり、彼のように生きたいと強く思う宮沢賢治でした。そして雨ニモマケズを書くことになります。

ここでもう一度改めて、雨ニモマケズ

雨にも負けず 風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けず
丈夫な体を持ち
欲はなく決して怒らず
いつも静かに笑っている
1日に玄米4合と味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを自分を勘定に入れず
よく見聞きし 分かり そして忘れず
野原の林の下の蔭の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行って怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろと言い
日照りのときは涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
皆にデクノボーと呼ばれ
ほめられもせず 苦にもされず
そういうものに私はなりたい

いつまでも廃れない、人としてあるべき生き方

“自分のことだけを考えるのではなく、他人を思いやって生きていく“
言葉にするととてもシンプルですが・・中々できることではありません。
それも他者から嫌がらせを受けていたにも関わらず・・無償の愛で答える。
『ただただ他者を思いやって生きていく』ことが日常生活にごくごく当たり前な自然なこととして組み込まれている・・・実に渋く・・・そして渋い!!

出典:http://livedoor.blogimg.jp/tsuimato/imgs

そういう人に私もなりたいと宮沢賢治が感動し、雨ニモマケズを書いたということです。

宮沢賢治の魅力とは?

宮沢賢治の有名な写真

出典:http://livedoor.blogimg.jp/taku_rin/imgs

宮沢賢治ブームが沸き起こっている訳ですが、彼の何が魅力的なのでしょうか。これほどに人気の高い作家は珍しいです。
そこには、日本の民話にあるアニミズムの伝統が関係していると言われてます。

宮沢賢治の魅力に関係するアニミズム

出典:http://da-einstein.com/wp-content/upload

宮沢賢治の話には人間が自然や動物たちと共に、共生していこうとする視点が大事にされているのです。
雨ニモマケズにも雨であり、風であり、雪であったりと自然の描写が多数含まれてます。
この辺りの感性が日本人の感性と合い、宮沢賢治という作家が多くの人に愛される所以となっているのではないでしょうか。
宮沢賢治の作品は、雨ニモマケズに限らず多くの魅力的な作品がありますので他の作品も是非楽しんでください。

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