内容考察

“「監督は自分のことを分かっていない」などというのは、試合に出られない選手の定番の愚痴だ。僕は愚痴を言わないようにしている。”

プロになって家族みんなを招待した試合に出られなかった長谷部選手。出られないのは監督のせいにせず、真摯に自分の実力が足りないせいだと悟り練習に励む。確かに愚痴を言っても自分が成長できるわけではありませんが、そこをぐっとこらえて力に変えていくことは難しいですね。

“まわりの選手を見ていると、夜遊びをして、たくさんお酒を飲んでいる選手ほど筋肉系のケガをする確率が高かったのだ。”

人の振り見て我が振り直せということでしょうか。周りを客観的によくみていることがわかります。自分にとってマイナスだと思うことはやらないようにする。当たり前といえば当たり前ですが、できている人がどれだけいるでしょうか。

“僕は決心を試されているのだと思った。だから、あえて強い口調で言い切った。「できます」”

プロ入りを反対する親もいるところでこの言葉を言える高校生はすごいです。未来がどうなるかわからない状況で大切となるのは、絶対にやってやるという強い覚悟ですね。

“道に迷ったときは、「どちらが難しいか」を考えると同時に、「どちらが得るものが多いか」も考えるようにしている。たいていの場合、「難しい道」と「得るものが多い道」は一致するが、そうではない場合もある。それは自分が今いる場所で、まだ何かをやり遂げたとは言えない場合だ。”

最後までやりぬくことで得られる大切なことがあると思います。この姿勢は賞賛に値します。

“僕には今後のサッカー人生のなかで、絶対にやり遂げたいことがある。それが何かは、実現するまでは秘密にさせてほしい。誰にも言わないつもりだ。”

常に高い目標をもって行動し、自ら未来を切り開いていく。なにかやり遂げる人には共通する考え方ではないでしょうか。